生理とPMSについての理解を深める

女性には月に一度の憂鬱な期間があります。男性には縁がない、生理という現象です。

男性がどういうものか理解する機会はなかなか無いと思うので私がお伝えさせていただきます。

女性の身体の仕組みを理解しておくと彼女とより円満な関係が築けますのでぜひ参考にしてください。

生理期間についての理解

生理があるのは子どもを授かり出産するためです。

大前提としてお話しておきますが、まず出産というとんでもない激痛を男性が味わうことはありませんよね。

陣痛の痛さを男性にも分かりやすく表現するなら、麻酔せずにハサミで陰茎を切っても痛みを感じないくらいです。信じられませんよね。実際、出産時には会陰を切開して赤ちゃんを取り出す場合が多々ありますが、その痛みをかき消すほどの陣痛を体験しているというわけです。その陣痛の時間も長い人は数十時間続きます。

奥さんがいらっしゃる男性なら一生頭を上げられませんね。

女性は一生にそう何度もないこの出産のために毎月の生理を経験します。コスパ悪すぎです。

1ヶ月のうち4分の1の期間、憂鬱な気持ちとその手間に気持ちが沈みます。1年に換算すると3ヶ月間という長い時間です。そして初経を経験してから約40年はお付き合いしていかなければなりません。

生理中の女性にとって1番辛いのが生理痛で、下半身がずーんと重くなります。痛くなるのは女性によってお腹だったり腰だったりします。

また、出血量が多い日ほど痛みが強くなります。多くの女性は生理2～3日目が1番辛い日です。ちなみに多い日の出血量は、オムツのようなナプキンをして寝ても、朝には漏れてシーツが汚れて落ち込むくらい。お風呂上がりにタオルで身体を拭こうとすると床にポタポタと滴るくらいです。思った以上にずっと出続けているんです。

痛みの度合いは人によって様々で、さほど苦痛にならない場合もあれば立ち上がることもままならないほど激痛を感じる女性もいます。私が一番驚いたのはエピソードは「生理痛が酷すぎるせいで陣痛はマシに思えた」という話です。

それでも学校や会社に通わなければならないのですが、薬が効かずにやむなくお休みを取ることもあるかもしれません。仕事を休むとなると本人は「申し訳ない」と思っていますし「理解してもらえない」と感じることが余計に辛さを倍増させます。生理痛は個人差が大きいため、実は女性同士ですら理解するのはなかなか難しいんですよ。

決して悪気はなく本人も辛い思いをしているので、もしこのようなことがあれば男性の方はどうか寄り添ってあげてくださいね。

生理が近付くと体に不調が出るPMS

実は女性が辛いのは生理痛とお手洗いの手間だけではありません。

生理が始まる1～2週間前から体の不調を感じることがあり、これを「月経前症候群（PMS）」といいます。

私生活に支障がない程度しか起こらない場合もありますが、女性の90％以上が毎回もしくは時々、何らかの症状を経験しています。

症状は様々ですが、例としては以下のようなものです。

この期間は体調が悪くなるほか、特にメンタルが落ち込みがちになります。普段は何ともないことでもPMS中だと必要以上に気になったり考え込んだりしてしまいます。あなたとの関係や今後のことについて深く悩んだりしてしまう原因にもなり得ます。

可能であれば生理周期を把握して

PMSと生理期間を合わせると、女性が何のしがらみもなく快適に過ごせる期間は1ヶ月に1週間～10日程度しかないような状態なんです。

特にPMSは感情の浮き沈みが激しくなりやすい時期です。「生理前だからごめんね」と言ってもらえれば男性も事情が分かりますが、女性の身体のことなので「どうせ分かってもらえないだろう」と思い言いづらいところもあります。

PMS中は言い争いなどは不毛です。なぜなら、彼女が後から自己嫌悪に陥ってしまうから。この時期に難しい話し合いはできるだけ避けて、彼女の話をただ受け止めるだけにすることを意識してください。否定したり一方的に説得するのはNGです。

男性にはなかなか共感しにくい部分であることは分かりますが、女性には女性の苦労があることに理解を示していただいて、優しくいたわってあげてほしいと思います。

生理とPMSについての理解を深める まとめ